こんにちは。緋色です。
日本に古来よりあった桜。
日本最古の書物である古事記にも登場していますよね。
日本人にとって、切っても切れない関係の桜。
私たちにとって特別な存在に感じていながらも
日常に当たり前のように存在しているものです。
毎年、春になると待ち遠しくなる開花宣言。
桜が街に咲き誇り始めると、多くの人は花見に繰り出し
季節の移り変わりを楽しむ姿をたくさん見ることができます。
日本人は自然と共に季節の移り変わりを敏感に察知して
変化に寄り添いながら過ごしてきた歴史があります。
そんな大切な存在を専門に保護をしている人がいたんですね。
桜の医者、樹木医という存在。
さて、
6月5日にテレビ放送される
プロフェッショナル仕事の流儀に桜の医者、和田博幸さんが
出演されます。
こういう仕事の世界は知らなかったので
どういうことをしているのか実際にやった仕事について
みてみましょう。
目次(クリックで移動します)
和田博幸の経歴・プロフィール
名前:和田博幸(わだ ひろゆき)
生年月日: 1961年
年齢:56歳
出身:群馬県
学歴:東京農業大学農学部農芸化学科
職業:樹木医
大学卒業後、すぐに日本花の会の職員になったようです。
樹木医一筋でやってきたプロフェッショナルです。
仕事をずっと情熱を持ってやっていける人は少ない。
好きなことを仕事に出来る人も少ない。
そんな中で和田博幸さんは好きを仕事にして、
さらに今に至るまでずっと情熱を持って仕事をしています。
そのきっかけになった言葉があるようですね。
元東京農業大学教授で理学博士の林弥栄さんに
言われた言葉だそうです。
山にある野生の桜は、種をつけてまた芽生えるんですけど、ソメイヨシノなど園芸品種と言われている桜は親と同じ桜は咲かないんです。
同じ子孫を残すことはできない。〔中略〕
伝統文化と同じで、これを絶やさないようにしていくことが僕らの仕事だ
駆け出しの頃に言われた言葉を今でも心に残している。
和田博幸さんの仕事に対する矜持になっているのでしょうね。
今は主幹研究員になった仕事に邁進しているようです。
樹木は適切な処置をしなければ樹齢が長くなればなるほど
朽ちてしまう可能性が高くなってきます。
だから人の手による樹勢回復、再生・保全が必然となるわけですね。
目次に戻る樹木医ってなに。
樹木医は簡単にいうと木のお医者さん
樹木医は、天然記念物のような巨樹・名木から街路樹や庭木などの身近な樹木まで、傷んだり病気になった樹木の診断と樹勢回復、さらには樹病の予防や後継樹の、保護育成などに携わる専門家です。
木が健康であるよう、維持できるように見続けること、
そして異常が見られた場合には都度、適切な対処をしていく。
これは専門医だけではなくて、街の住人の助けが無くしては
成り立たない仕事になります。
だから、地域に密着をして啓蒙活動をしていく、
という活動も必要になってくるんですね。
例えば和田博幸さんは、こんなことを言っています。
たとえば、国立桜守の方々は、自分たちで堆肥を作って定期的に桜の周りに撒いたり、お花見の時期は人がたくさん来るので、桜の根元に人が入り込むじゃないですか、それをやんわりと、入らないで下さいと伝えるために、秋に花の種を蒔くんです。
〔中略〕
桜の健康を維持するためには、とにかく、ずっと見続けて、その都度対応してあげることが大切なんです。
https://www.j-wave.co.jp/original/lifeisagift/2010/100227.html
和田博幸(樹木医)の実施した桜の写真は?
桜で例を挙げると中央線国立駅の桜ですね。
駅前から一橋大学に向かって伸びる大学通りに植えられた桜。
出典:bbqjp.com
その数、150本。
桜のシーズンになると花見客がたくさん来られます。
人がたくさん来るということは必然的に土地は荒れます。
荒れてしまった土地を健康に戻す、または荒れるのを未然に
防ぐことが出来る箇所の荒れないような処置を施しておく。
そういう治療から保全、予防医療的なことまでやっているんですね。
目次に戻るまとめ
日本人にとっては当たり前のようにある桜。
桜の季節になると気持ちは高揚し新たな風が入ってくる
感覚を持って新たなことを始めたりすることが出来る。
自然と共に生きていながらも気にすることなく生活できているのは
樹木医という存在と環境を守ろうとする地元の人たちのチカラが
あってこそのものです。
海外にも桜の美しさは理解してもらえて、
それを目的に旅行にくる人たちさえいます。
私たちが自然から受け取っていることって思いの外、
多いと思います。
これをきっかけに、自然に対して少しでも思いを馳せられたらいいですね。