こんにちは。緋色です。
いまよりも日本と米国の政治的背景が複雑だった時代。
1975年ぐらいの沖縄。
その時代に撮られたのが、この写真です。
沖縄のアメリカ基地がある、とある街のバーで働く女性たちの
姿を赤裸々に撮った本が「赤本」
この時代に生き、共に同じ場所に生きる人間に興味を持ち、
そして共に働き、友人として親交を深めながら作り上げていった作品。
被写体の文脈や構図がどうの、というよりも
撮影者の思想や解釈や文脈への没入している世界観が
力強く訴えかけてくる写真だと思います。
この写真を撮っているのは石川真生さん。
その彼女が6月20日にテレビ放送予定の
ハートネットTVに出演されます。
石川真生さんの沖縄の歴史と共に歩んでいきた歴史、
写真に対するこだわりや経歴などを、
みていきたいと思います。
石川真生の経歴・プロフィール
名前:石川 真生(いしかわ まお)
生年月日:1953年
年齢:64歳
出身地:沖縄県大宜味村
学歴:ワークショップ写真学校「東松照明教室」
職業:写真家
1952年に締結された平和条約。
それにより沖縄はアメリカ軍の管理下に置かれた。
そんな歴史的背景の中で幼少期を過ごした石川真生さん。
1972年の返還となるまで沖縄は戦争の緊張に晒され続けていました。
沖縄返還間近となる1971年。
この年に沖縄返還協定に反対した10万人のデモが起こります。そこで
そこで石川真生さんは沖縄人同士の殺し合いにまで発展する
現場に間近で立ち会ってしまった。
闘争すべきでない人たちの争いが目の前にいる。
その衝撃が心の奥底に強く刻まれることになります。
デモで起きる闘争を間近に見たことがきっかけとなり、
表現者としての写真家を志すことになります。
沖縄が燃えている、この沖縄を表現したい、と。
1974年にワークショップ写真学校「東松照明教室」で学び、
この想いはずっと変わらず故郷の沖縄で写真を撮り続けています。
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石川真生の写真への熱き想い