デビューから一気に話題になったアーティストがいます。
2017年4月にデビューをして海外を中心に話題になっています。
今の時代は素晴らしいものは、ネットによって拡散されていく。
口コミによって広まっていきやすい。
メジャーな会社がプロモーションをかけないと、広く情報を届けられなかった時代を考えると、アーティストやクリエイターにとっては可能性に満ち溢れた時代なりました。
そんな可能性ある時代を象徴するかのように、今、話題になっているアーティストがいます。
日本人エレクトロデュオのAmPm(アムパム)。
彼らが突如として現れ、世界の話題を席巻していっているようです。
今回のヒットで音楽ライブイベント「SPOTIFY ON STAGE」にも出演しました。
どのようにして突如メジャーになっていったのか、いろいろとみていきたいと思います。
目次(クリックで移動します)
AmPm(アムパム)日本人アーティスト経歴・wikiプロフ(正体)
出典:ampm.tokyo
名前:二人とも不明
生年月日:二人とも不明
事務所:PLAY TODAY
本業:右はクリエイティブ系、左はプロモーション系
日本ではまだ知名度は低いかもしれません。
彼らの話題になったのはSpotify (スポティファイ)。
Spotifyのバイラルチャート(SNS口コミチャート)で、デビュー曲の「Best Part of Us」(2017年3月)が発表と同時に、様々なプレイリストに一気に追加されていきました。
発売10日には100万回以上の再生を記録。
そして、一ヶ月後には、Spotify グローバル・バイラルチャートで38位まで躍り出て、アメリカのバイラルチャートでは最高7位まで記録を残しました。
約4ヶ月経った2017年7月に530万再生を突破。
半年経過後の10月には800万回再生を記録。
その後も「Daring Break Free」や「I don’t wanna talk」などの楽曲をSpotify (スポティファイ)で発表して、いずれも100万回再生を突破しています。
素性が全く分からないエレクトロデュオアーティストのAmPm(アムパム)。
彼らの曲の再生回数は95%近くが日本以外の国で再生されているようです。
海外で一気に話題となり、それがきっかけで国内でも話題となっている。
海外では純粋に楽曲で話題になったけど、日本においては話題になっていることで話題になっているという、情報に踊っている感じが否めないのが少し残念。
知るきっかけはなんにせよ、AmPm(アムパム)の楽曲に触れることで、好きになる人が増えることは良いことです。
Spotify (スポティファイ)のようなグローバルな音楽ストリーミングサービスが出てきたことによって、純粋に曲に触れる人が今まででは考えられないほど拡大したことで、無名のアーティストでもヒットを生み出せる世界が開けましたね。
アーティストやクリエイターにとっては可能性に溢れる時代になっています。
世界中の人に触れることが出来る可能性が広がり、プロモーションにかけるコストが圧倒的に低くなって、価値を提供出来る世界が一気に広がっています。
これからどんどん自主レーベールが増えていくでのでしょうね。
現代を、これからの未来を如実に表しているように感じます。
AmPm(アムパム)のアーティストデビューシングル曲「Best Part of Us」
彼らのデビューシングルをみてみましょう。
この曲を発表した日は2017年3月。
しかし、楽曲自体は2015年の年末に出来ていたそう。
このプロジェクトを稼働させるにあたって、アーティストとして活動し成功するという意識ではなくAmPm(アムパム)なりの問題意識からスタートしたようです。
今の時代の空気感を踏まえて、ミュージシャンやクリエイターと何が出来るのだろうという意識から稼働が始まったようです。
AmPm(アムパム)の本業はクリエイティブとプロモーション。
そのかけ合わせで今回の結果を生み出したようです。
クリエイティブではデザインと音楽を組み合わせて、何か面白いことをしてみよう、と。
プロモーションではSpotify (スポティファイ)で売れる曲のリサーチをかけて、どんな曲が売れていて、どんなキーが長期間売れているのかを検証してタイミングを狙っていた、と。
感性と理性の掛け合わせでいかにしたら結果が出るかを検証したうえでアクションを起こしていったようです。
AmPm(アムパム)は検証から仮説を立て実行をしていった。
その結果が今回のデビューシングル。
AmPm(アムパム)のSpotify (スポティファイ)戦略
日本での露出がまったく無く、海外の市場で突如として人気を博した彼ら。
具体的にどのような戦略を持って活動をしていったのでしょうか。
そこからアーティストやクリエイターにとって、セルフプロデュースの視点が得られるような気がしています。
海外のプラットフォームに広告を投下
AmPm(アムパム)は最初からSpotify (スポティファイ)でプロモーションを仕掛けようとしていたわけではなかったようです。
最初に戦える市場を見つけるために、音楽のプラットフォームに広告を投下して露出を増やすことをしたようです。
海外には音楽に強いプラットフォームがあり、そこに目をつけた。(クリエイターが広告費を払って、掲載してもらい、良い楽曲を認識されると広めていってくれる市場が海外にはあるようです。)
デビュー曲は2015年には完成していました。
けど、すぐにはリリースすることなくマーケティングを仕掛けます。
プラットフォーム上でヒットチャートの傾向をリサーチすること2年。
いつ、どのタイミングで、どんな楽曲をリリースすれば反応が出るのか、ということを見計らっていたそうです。
AmPm(アムパム)の左側のメンバーがデジタルマーケティングを本業としているからこそ出てきた発想だと思います。
時間をかけてリサーチをして楽曲をリリースした結果、Spotify (スポティファイ)のグローバルのバイラルチャートにチャートインすることになりました。
チャートインがきっかけとなり、プレイリストをセレクトする世界各国のキュレーターに認知されたことで再生回数は加速的に伸びていった。
そして、800万回再生を突破するまでに至っています。
マーケティングの視点、プロモーションの視点を組み合わせることにより、既存のプラットフォームでバイラルを起こすことができたのだと思います。
これからの時代のアーティストやクリエイターは、AmPm(アムパム)のようなビジネス的な考えを持っていれば、個人でも十分戦えることを証明してくれた。
世界を広げる可能性をみせてくれた。
ここから分かるのは、クオリティの高い作品を作り出すだけではなく、理不尽な束縛から抜け出て、自由に活動するためにはビジネス思考も必要になってくる、ということ。
職人気質になりがちなアーティストやクリエイターにとって、AmPm(アムパム)のようなマーケティング、プロモーションの視点を持つことは難しいかもしれません。
けど、ビジネスの力を獲得することで自由になれる可能性を見れたのであれば、そこにリソースを注ぐことによって、世界を広げてくれることになるかもしれませんね。
目次に戻るまとめ
いかがでしたでしょうか。
AmPm(アムパム)が突如現れて話題をさらった理由が、少しだけ垣間見れたのではないでしょうか。
良い音楽であれば売れるということではない現実。
それを直視したうえでバイラルを起こすための検証を、実施し、アクションプランを決めていったのだと思います。
良きものは放っておけば売れるというものではなく、伝えるべき人に然るべき手続きを踏んで伝えていく努力をしていかなければならない、という現実をみたように感じます。
厳しいように感じる気もしますが、それ以上に圧倒的な可能性が開けているように感じてしまいます。
これからいろんなクリエイターがAmPm(アムパム)を見習って、世界へ飛び出していくのではないでしょうか。
彼らの活動がどこまで結果を出していってくれるのか、これからも注目していきたいです。
随時追記情報を入れていきますのでお楽しみに。